Bridge over troubled Techs.

オープンストリーム CTO 寺田英雄の個人的ブログ

悲しすぎる:あるソフトウェア工学者の失敗:日本のITはなぜ弱いのか

 下記の論説を読んだが、正鵠を射すぎていて、グウの音もでない。
 (ある意味で)日本人をやめたくなってくる、いや日本で働くIT屋を辞めたくなるというのか・・・。日本がIT産業で世界をリードする結果を出せない原因は、日本の社会構造、その根本にある現代日本人の精神構造によるところが大きいという話。詳細はぜひ本文を御覧ください。
 だいたい、他の工学分野、例えば機械工学や電子工学などでは、学問的に正しいことは、現場(企業)に行ってもそのまま正しいのが普通なのに、日本のIT系だけはそうなっていないですしね。
計算機科学やソフトウェア工学の高度な教育を受けた人が、正しい知見を仕事に使おうとすると、総スカンを食う企業があるなんて、特にそれが大企業に多いなんて、アメリカの同業者から見たら信じられないでしょうね。エンジニアを『ソフトウェアコード製造装置』としか見ないのが、日本の業界標準なのだから。
 世界基準で優秀なIT人材を作ると、日本のメジャー社会では通用しない。もはや、日本的精神の呪縛から自由なベンチャー企業に期待するしかないのかな。