Bridge over troubled Techs.

オープンストリーム CTO 寺田英雄の個人的ブログ

ねこもに、で特許をさらに出願してみた:分散協調型IoT位置推定

本日当社よりプレスリリースがでましたが、ねこもに関連で特許をもう一つ出願してみました。これは、昨年出願したものの続編というか、拡張版のようなものです。

www.opst.co.jp

詳しくはここには書けないのですが、もちろん類似の先行事例があるクラウド型のBLEタグの位置推定とはちょっと違うアイデアを盛り込んでいます。(じゃないと特許になりません。)ヒントは分散・協調です。

ちょっと脱線しますが、位置推定に限らず、『クラウド上の「プラットフォーム』にIoTデータを集約して、そこで解析やら可視化をすればOK』という発想は、じつはIT屋さんがよく思いつくありきたり(失礼!)なもので、あちこちで似たようなものが提案されています。IT屋さんには嬉しいアーキテクチャなのかも知れませんが、ユーザメリットをどう出すのか判然としないものが良くあります。

かつて1990年代に花王仮想工場に取り組もうとして失敗したという歴史があります。これはいまでいうIoTやIndustry4.0に相当する先進的なものでしたが、失敗の大きな原因は通信コストだと言われています。この問題は現在でも潜在しつづけているのではないでしょうか。大規模なIoTを展開しようとすれば、この通信費の問題は必ずついて回ります。いまならソラコムさんあたりがなんとかしてくれるかもしれませんが。