Bridge over troubled Techs.

オープンストリーム CTO 寺田英雄の個人的ブログ

技術書は新しいものを買う、数学書は古いものを買う

Amazonなどを良く利用する人は気づいていると思うが、出版されてから年月が経った中古本の値段の低下率は、本によって全く違う

下落が激しいのは、おもに技術書、技法書、ビジネス書である。特に、最新のIT技術を扱った本や時事ネタのビジネス書は下落が激しい。理由は簡単で、IT技術は進化・変化が激しく、本の内容がすぐに陳腐化するのからである。出版から1年もたてば、中古本の相場が新品価格の半額以下という例も珍しくはない。

したがって、技術書を買うときは、基本的に最新版のものを買わないと意味がない、ということになる。あるいは、中古本の相場をチェックして、あまり新品と変わってないかどうかが購入の目安になる。

一方で、定番の数学や文学などの時代によって内容が変わらない分野の本は、出版からかなり年月が経っていても、中古本の値段が下がっていないものがある。これがいわゆる『古典的名著』というやつで、値段が落ちないのは時代を越えて内容が高く評価されている証拠である。こういう本は、その分野に関わる人の多くが読んでいる可能性が高いので、興味ある分野の本であるなら、迷わず購入すべきである。

ちなみに、緊急性はないけど、ちょっと興味があるぐらいの分野に対しては、私は中古本を多いに活用している。私のやり方は、そうした本をAmazonの「欲しいものリスト」に入れておいて、半年に一回ぐらい中古本の相場をチェックし、新品価格の10%ぐらいに下がってから買うという方法である。これぐらいなら、気軽に読めるし、読んでみてつまらなかったら躊躇なく捨てる(BOOK OFF行き)ことができる。